乳がん検診・検査
検診・検査について
New 自費の乳がん検診費用のお知らせ
新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、各自治体では乳がん検診などの検診開始を延期しています。 しかし乳がんの罹患率は年々上昇しており、今や女性の10人に1人が罹患すると言われています。 早期発見・早期治療の原則を守るため、当院では2020年5月より、自費の乳がん検診を皆さんが受けやすい料金に下げることとしました。是非ご活用ください。
結果は当日お伝えします。また、しこり、痛み、違和感、乳頭分泌などの自覚症状がある方は、保険診療の適応になります。
当院では自費による通常検診(※)はもちろん、豊橋市の乳がん検診にも対応しております。※何らかの症状がある場合は保険適用での検査となります。
ご希望に応じてマンモグラフィ検査、エコー検査を選択できますが、いずれの検査も一長一短があるため両検査を併用して受けることをおすすめします。
定期的に検査を受けることはもちろん、小さなことでも違和感を感じたら、できるだけ早く検査を受けるよう心がけてください。
豊橋市の乳がん検診について
豊橋市の乳がん検診では「マンモグラフィ検査」もしくは「エコー検査」のどちらかひとつのみ検査が可能です。
マンモグラフィ検査
医師による触診はなく、専門医2名がレントゲンを読影し総合的に診断をします。検査結果は後日当院よりご自宅へ直接郵送(要別途郵送代140円)となります。
エコー検査
医師による触診があります。検査当日に結果をお伝えします。
症状がなくても年に1度は検査を受ける重要性
定期健診によって「ご自身のお体のデータ」を蓄積しておられると、医師にとっては大変有効な判断材料となります。これは乳がん検診に限らず全身の健康診断でも同様です。お忙しいかと思いますが、市の検診制度や企業の検診制度を積極的に利用して検査を受けるよう心がけて頂きたいと思います。
〒441-8015 愛知県豊橋市築地町36-1
視診・触診(検査結果:当日)
正確な診断を下すためのファーストステップです。
視診
左右の乳房の大きさ・形の差やえくぼ症状、乳頭、乳輪のびらん(ただれ)の有無を診ます。
触診
しこりやリンパ節の腫れ、乳頭からの分泌物の有無を診ます。
視診は表面的、触診は感覚的な所見です。長年、専門医として乳腺疾患の患者さんと向き合ってきましたが、正確な診断には次のステップである「マンモグラフィ検査」や「エコー検査」が必要です。
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マンモグラフィ検査(検査結果:当日)
乳がんには「非常に小さいもの」や「しこりを作らないもの」もあります。マンモグラフィ検査では、そのような視触診では発見できない早期がんを発見することもできます。
当院では、毎日マンモグラフィの精度管理を行っています。また、読影は「認定医」のみが行い信頼性の高い検診・診断を可能にしています。
マンモグラフィ検査の特徴
超早期の乳がん(微細な石灰化病変)の検出に優れていますが、高濃度乳房の場合、異常を見つけにくい検査です。エコー検査との併用をおすすめします。
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エコー検査(検査結果:当日)
超音波で乳房の内部を調べる、無痛・無害の検査です。
しこりがある場合には、しこり内部の状態や形がどのようなものかを調べます。診断機器の進歩により、エコー検査でも数ミリの小さな病変を発見できるようになりました。
エコー検査の特徴
高濃度乳房の場合、エコー検査は異常検出に優れていますが、超早期の乳がん(微細な石灰化病変)は見つけにくい検査です。マンモグラフィ検査との併用をおすすめします。
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細胞診・組織診(針生検)(検査結果:10日前後)
細胞診は、しこりに細い針を刺して細胞を採取し、顕微鏡で良性か悪性かを診断する検査です。乳頭から分泌物が出る場合には、分泌物内の腫瘍マーカーや細胞も調べます。
必要に応じ、細胞診より正確で詳細な診断が可能な組織診(局所麻酔使用)を行うこともあります。
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CT・MRI・PET-CT検査(検査結果:10日前後)
必要に応じ、連携病院にて行う以下の検査を併用します。
CT検査
高い空間分析能、検査時間の短縮、体内金属や閉所恐怖症にかかわらず検査が可能です。腋窩リンパ節転移の有無、肺、肝臓、骨などの遠隔転移有無の検索を同時に行う事ができます。
MRI検査
装置の技術的進歩により高分解能化や脂肪抑制技術が向上し、乳がんの乳管内進展の範囲や娘結節の検出感度は他の検査機器と比較し優れています。
PET-CT検査
PETは空間分解能の点から小さい腫瘤の検出には向いていないため、原発巣の発見にはエコーやマンモグラフィなど従来の画像診断に付け加えて実施する必要はありません。日本ではがんのスクリーニングとしてPET検診が実施されていますが、乳がんの発見を目的としてPETを行うことは検出能が不十分であり推奨されていません。PET検診は特定の臓器における早期がんを発見することを目的とするのではなく、通常のスクリーニングに含まれないような部位(頭頸部や骨盤など)のがんを発見することが目的です。稀に他の悪性腫瘍の術前診断目的で実施されたPETにおいて、偶然に乳がんが発見されることはあります。
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乳がんセルフチェック
乳がんは乳房を観察したりしこりに触れたりすることで、ご自身でも発見できる可能性の高いがんです。普段の状態を知っていれば、小さな変化にも気づきやすくなります。 閉経前の方は乳房が柔らかい月経終了後1週間~10日の間に、閉経後の方は覚えやすい日にちを決めて、最低でも月1回行うよう心がけましょう。 少しでも変化や異変に気づいたら、「ためらうことなく」「すぐに」乳腺専門の医療機関を受診してください。
まずはよく見て!
入浴前に鏡の前でチェックしましょう。前向きだけでなく、横向きや腕を上げた状態でも確認してください。
- 乳房の変形や大きな左右差はないか
- 赤み、ただれ、ひきつれ、えくぼのようなへこみはないか
- 乳頭からの分泌物や出血がないか
つぎに触って!
入浴中に手に石けんをつけて滑りやすくしてから行います。
- 右腕を上げて、左手の指を揃えて右の乳房の表面を「の」の字を描くように滑らせます。しこりやこぶのようなものがないか、調べましょう。
- 脇の下も上下に滑らせ、腫れやしこりがないかを調べます。
- 乳頭をかるくつまみ、分泌物や出血がないか調べます。
反対側も同様に行ってください。
最後は寝る前に!
仰向けの状態で横になって確認します。肩の下に低めの枕やタオルを入れると調べやすくなります。
- 右腕を上げて、左手の指を揃えて右の乳房の内側を少し押しながら調べます。
- 次に腕を下げて、乳房の外側を同じように少し押しながら調べます。
- 脇の下に手を入れて、しこりがないか調べます。
反対側も同様に行ってください。
Point
乳がんが最も発生しやすい場所は「乳房の外側上部」ですが、乳房の周囲を含めて全体を丁寧に確認することが大切です。
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